エセ薬剤師のランニング備忘録

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書籍紹介②:ヒート

当記事もご覧くださり、ありがとうございます。はらでぃです(^^)/

本を読むことは気分転換にも時間を潰すのにも有効なので、月1~3冊は読んでいると思います(再読含む)。今回は「読書の秋」には若干遅い(本年の読書週間は10/27(火)から2週間)ですが、割と最近(9月頃?)読んだ書籍について紹介していきます( ^ω^)

 

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最後に勝つのは誰なのか――!?

公務員の苦闘と、白熱の42.195km

日本男子マラソンの長期低迷傾向に歯止めをかけるため新設された「東海道ラソン」。神奈川県知事の号令のもと、県庁職員の音無太志は、日本陸上界の至宝・山城悟のペースメーカーとして、孤独なランナー・甲本剛に白羽の矢を立てる。果たして世界最高記録達成はなるのか。

箱根駅伝を走る学連選抜チームの激走を描いたベストセラー・『チーム』の“その先”の物語。疾走感あふれるレース描写と、男たちの人間ドラマに一気読み必至。

実業之日本社ホームページより

 

<当記事のコンテンツ>

【1】著者について

【2】あらすじ

【3】おすすめポイント

 

【1】著者(堂場瞬一氏)について

茨城県出身。読売新聞本社後、社会部記者やパソコン雑誌編集者を務めるかたわら小説を執筆し、2000年に「小説すばる新人賞」を受賞する。

・新聞記者出身ということもありかなりの速筆で、1ヶ月で1050枚の原稿を書いたこともあるという。

・他の代表作は“刑事・鳴沢了シリーズ”や「アナザーフェイス」など。

 

【2】あらすじ

県庁のヒラ職員である音無太志は、知事から「日本人選手に世界記録を狙わせる」と言う一見無茶な大会の運営責任者に指名される。知事の言葉に心を揺さぶられた音無は、選手の手配に苦悩しつつも、コースの設定などに奔走する。

その音無から破格の条件でペースメーカーを打診された甲本剛は、かつてハーフマラソン日本記録を持っていたベテランランナーである。しかし、所属先が解散し、母校のグラウンドを借りて練習する身だった。厳しい生活から抜け出したい気持ちと現役選手としての意地との間で揺れ動く。甲本の決断は――?

一方で、圧倒的な実力を持ちながらも放漫な性格の山城悟は、頑なに出場を拒みつづける。山城の出場に向けて音無や所属先の監督だけでなく、かつての仲間達が動き出す。

多くの人間の情熱や思惑、欲望を乗せたレースは衝撃の展開に――

こんな馬鹿なレースがあるか。

 

【3】おすすめポイント

①様々な人間模様が描かれている点

 ⇒  通常のマラソン・駅伝小説であればランナーの数だけ人間模様があるのは当たり前ですが、本作品はランナー(山城、甲本)やその周囲(など)だけでなく、大会に参画した人間(音無、川内など)の苦悩や思惑も描かれています。一方で、お金や仕事の話も絡んでくるので、少し大人向き(?)の小説だと思います(個人的には大学生かそれ以上の方に読んでほしいです)。

②記録(タイム)に関わってくる要素が列挙されている点

 ⇒ ごく一部の記載しかありませんが、記録の妨げになる要因が列挙されている場面や記録の出やすいコースの条件を考える場面などがあります。自分が走った際の振り返りにおいても、これらの要因は無視できないと改めて思いました。

③マラソン大会の舞台裏の一部が垣間見える点

⇒ 徹底した裏づけの上で執筆されているように思えます(著者が元新聞記者だからでしょうか?)。市民マラソンとは違うでしょうが、大会の立ち上げに関する内容も興味深いです。

 

本作品は「チーム」の続編であり、その後「チームⅡ」「チームⅢ」へと続いていきます。その中で、「ヒート」を取り上げた理由は、単純にマラソンが主題だからです(チームは箱根駅伝、チームⅡは最終的に実業団駅伝が題材/チームⅢは未読…です)。なので、興味を持っていただいた方は「チーム」を先に読むのをオススメします(「ヒート」から読んでもあまり支障はありませんが)。

ラソンや駅伝を題材にした小説は常に気づきや刺激を与えてくれるので、定期的に読むことは重要だと思っています(^^♪

当記事も最後までご覧くださり、ありがとうございましたm(_ _)m

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