エセ薬剤師のランニング備忘録

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書籍紹介①:風が強く吹いている

当記事もご覧くださり、ありがとうござます…はらでぃです……

2020年の防府読売マラソンは開催する方針だそうです……

参加は山口県民に限定されそうですが……

8月の会議で確定するそうですが…今の状況じゃ東京からの参加は望み薄です……

正直…開催中止より堪えます……

これにて前回記事の2020年上半期に続き、下半期の終了もほぼ確定しました…チャンチャン♪

harady-has-a-self-denying-spirit.hatenablog.jp

 

と…まあ……テンションがた落ちになったところで、思い出したのが今回紹介する書籍「風が強く吹いている」です。「箱根駅伝」を題材にした青春小説で、ランナーに限らず少なくとも箱根駅伝を見たことある方なら一読の価値があります。

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箱根駅伝を走りたい――そんな灰二(ハイジ)の想いが、天才ランナー走(カケル)と出会って動き出す。「駅伝」って何? 走るってどういうことなんだ? 十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく……風を感じて、走れ! 「速く」ではなく「強く」――純度100パーセントの疾走青春小説。

新潮社ホームページより

 

【著者:三浦しをん氏について】

・東京都出身。神奈川の有名中高一貫校を卒業後、早稲田大学4年時の就職活動の際に文才を見出される。

・作風の一つに「1つの仕事や物事に真剣に取り組む人たちを描く作品」が挙げられる。

・他の代表作は“まほろ駅前シリーズ”や「舟を編む」など。

 

【あらすじ】

表舞台から姿を消した天才ランナー蔵原走は、夜道を走っていた。自らの脚を万引きの道具として。そこに偶然通りかかった清瀬灰二は、その走りに魅了され、自転車でカケルを追いかけ、こう問う――

「走るの好きか?」

その問いに脚を止めたカケルに対し、ハイジは自らが生活を管理している学生寮「竹青荘(通称:アオタケ)」に勧誘する。アオタケではハイジ以外に8人の個性豊かな面々がそれぞれの大学生活を謳歌していた。

そんな彼らが集う、カケルの歓迎会で、ハイジは高らかに宣言する――

「十人の力を合わせて、スポーツで頂点を取る」

「そう駅伝。目指すは箱根駅伝だ」

10人は、個々の葛藤やメンバー同士の衝突を繰り返しながらも、絆を育み成長していく。

そしてストーリーは感動のラストシーンへ――

「頂点が見えたかい?」

 

【おすすめポイント】

①「強い」とは何か?「頂点(=勝利)」とは何か?を考えさせられる点

 ⇒ 「速い」ではなく「強い」という点が非常に重要です。また、頂点を勝利に置き換えたのは私個人の解釈です。

②描写が細部まで行き届いている点

 ⇒ 心理描写が本当に緻密です。山下り(6区)の時の心理描写が特に好きです♪

③夏合宿や予選会(10月)などの本戦(翌年1月)の背景を知ることが出来る点

 ⇒ 現実の箱根駅伝がより楽しめるようになると思います。

※漫画化(集英社、全6巻)など様々なメディアミックスがあり、発表時期に応じて4区と5区の距離や区間記録が違う場合があります(笑)

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左がカケル、右がハイジです。

 

本作は、フルマラソン前に読むことが多いので、年2回ほど読む機会があります。そのため、当記事を書いている最中にも様々な描写を思い出し胸が熱くなりました。この4連休中に読み返して、防府に出れない(ほぼ確定)のショックを払拭し再びモチベーションを上げたいと思います!

当記事も最後までご覧くださり、ありがとうございましたm(_ _)m