エセ薬剤師のランニング備忘録

赤字だけでも読んでいただけると嬉しいです。カテゴリーの▶をクリックしていただくと、記事を検索しやすいです。

芍薬甘草湯

当記事もご覧くださり、ありがとうござます。はらでぃです。

今回はカテゴリー(ページ右下)に項目として「メディカル」を新たに増やしたかったので、医薬品を題材にしました。当記事では足攣り対策としてランナーへの認知度が高い「芍薬甘草湯シャクヤクカンゾウトウ)」について書いていきたいと思います(^^)

 

【生薬と漢方】

①生薬:植物などを薬用に加工(乾燥など)したもの

f:id:Harady:20200610185620j:plain f:id:Harady:20200610185634j:plain

※「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と言われるようにスラリとした茎に美しい花(左)を咲かせる芍薬ですが、生薬(右)で使われるのは根の部分です

漢方薬:複数の生薬(2~10数種類)を混合した薬

③証:自覚症状や他覚的所見から得られる状態(体質、体力、抵抗力、症状の現れ方などの個人差)

 ⇒ 同じ症状であっても「証」が異なれば、違う漢方薬が処方される

 ※「同じ薬でも身体に合う人と合わない人がいる」ことの漢方医学的な説明です

 

芍薬甘草湯の特徴】漢方のツムラより

<効能効果>体力に関わらず使用でき、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのあるものの次の諸症:こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛

 ⇒ 即効性があり、一般に症状(足攣り等)が起きてから飲む医薬品です

※予防的に服用することは薦められていないので、予兆が出たタイミングで飲みましょう

<成分>シャクヤク芍薬)、カンゾウ(甘草)

 ⇒ カンゾウ重篤な副作用(ミオパシー、偽アルドステロン症)に関わるので、用法用量を守るとともに飲み合わせに注意しましょう

<副作用>悪心、嘔吐、下痢、(以下、重篤な副作用)間質性肺炎、ミオパシー(ミオパチー)、偽アルドステロン症など

漢方薬は一般に作用は穏やかと言われますが、有害作用副作用)はあります

 

【足攣りの主な原因】

足攣りは筋肉のイオンバランスが崩れ過剰収縮している状態であり、ランニング中に起こりやすいのは以下の2点です

①筋肉の疲労疲労物質の蓄積)

②発汗による電解質(ミネラル)の不足

 ⇒ 芍薬甘草湯の服用はあくまで対症療法なので、運動前・運動中の水分およびミネラルの摂取など根本的な対応が重要です

 

私自身は芍薬甘草湯を用いた医薬品を2回目(約9年前)のフルマラソンで使用したことがあります。しかし、不味く感じた上に1回目と同じような痙攣を起こしたので、以来服用してません(>_<)

あとで伝え聞いたところによると、証に合った漢方薬は美味しく感じることが多いそうです。これは身体が欲しているものは、抵抗なく受け入れられるからだそうです。実際、飲み仲間の薬剤師は美味しいと言ってます。

もしかしたら私の証も昔と変わっている可能性もあるので、機会があれば芍薬甘草湯を試してみようかなーなんて思ったりもしました。

最後までご覧くださり、ありがとうございましたm(_ _)m

 

【直近のトレーニング】

06/09(Tue):補強運動+4km×4(ave.5分00秒/km)、計17.7㎞

06/10(Wed):補強運動+動き作り&ジョグ28分、計5.4km

9日は余力を残したつもりでしたが、意外と内臓へのダメージが大きかったです(´;ω;`) 暑さのせいでしょうか・・・?

10日は翌日の練習会に向けて身体をほぐす程度に留めました。天気はかなり怪しいですが、2月以来の練習会でお久しぶりの方も多く、楽しみです(^^♪